2026年7月27日

「足首をひねっただけだから様子を見よう。」
スポーツをしているお子さんでは、このように考えてしまうケースが少なくありません。
しかし、成長期の子どもは大人とは骨の構造が異なるため、捻挫と思われるケガの中に**骨端線損傷(成長軟骨の損傷)**が隠れていることがあります。
骨端線損傷とは?
骨端線とは、子どもの骨が成長するために必要な「成長軟骨」の部分です。
この部分は大人の靱帯よりも弱いため、足首を強くひねった際に靱帯が傷むのではなく、骨端線が損傷してしまうことがあります。
特に小学生から中学生のスポーツ選手では注意が必要です。
捻挫との違い
一般的な足関節捻挫では靱帯に圧痛がみられることが多いですが、骨端線損傷では外くるぶし(腓骨遠位部)の骨端線付近に強い圧痛がみられることがあります。
また、
・体重をかけられない
・歩行が困難
・腫れが強い
・痛みがなかなか改善しない
このような症状がある場合は、単なる捻挫ではない可能性も考える必要があります。

当院で実際にあったケース
先日、スポーツ中に足首をひねった学生さんが来院されました。
一見すると足関節捻挫のような受傷機転でしたが、詳しく評価すると外くるぶし周囲に限局した圧痛があり、通常の捻挫とは少し異なる所見がみられました。
エコー(超音波画像観察装置)で患部を確認した結果、骨端線損傷が疑われたため、適切な固定を行い、整形外科をご紹介しました。
検査の結果、骨端線損傷と診断され、早期に適切な治療へつなげることができました。
もし「捻挫だから大丈夫」と判断して運動を続けていた場合、治癒までに時間がかかったり、症状が悪化したりする可能性もあります。

エコー検査の重要性
エコーは骨だけでなく、靱帯や腱、軟部組織の状態をリアルタイムで観察できる検査です。
すべての骨折や骨端線損傷を確定できるわけではありませんが、通常の捻挫とは異なる異常所見を確認できることがあり、必要に応じて速やかに医療機関へ紹介する判断材料になります。
当院では、問診・触診・徒手検査に加え、エコーを活用しながら総合的に評価を行っています。
成長期のお子さんの足首のケガは早めの受診を
「歩けるから大丈夫」
「少し腫れているだけ」
このような場合でも、成長期では骨端線損傷が隠れていることがあります。
特にスポーツを頑張るお子さんは、「早く復帰したい」という気持ちから無理をしてしまうことも少なくありません。
大切なのは、正しい評価を受け、適切な処置を行うことです。
前原接骨院・鍼灸院では、スポーツ外傷・スポーツ障害に力を入れ、エコーを活用した評価と競技復帰までを見据えたサポートを行っています。
お子さんの足首のケガでお困りの際は、お気軽にご相談ください。